鏡餅を飾る意味をご存知ですか?
(飾っているお宅は昔より少なくなったかもしれません)
なぜ鏡?
昔の鏡というのは丸い形をした銅鏡ですが、古くは弥生時代から使われていました。
鏡は、日の光を反射し太陽のように光ることから、日本神話で太陽の神様とされる天照大神に見立てられ、神様が宿るものと考えられるようになりました。
そこで、稲の霊が宿った神聖なものとして神様に捧げられるお餅を、神様が宿る丸い鏡に見立てて「鏡餅」と呼ぶようになったのが由来だそうです。
なぜ2段?
丸い形は、前述のように昔の丸い鏡を模しており、魂の象徴でもあります。
大小2段で陰と陽、月と太陽を表していて、円満に年を重ねる、夫婦和合などの意味も込められています。さらに、1月11日の鏡開きの日にいただくことで、無病息災を願います。
年神様が宿る鏡餅を食べて運気や力を体に取り入れることで、その一年の健康と豊作にあやかれると考えられていたためです。
鏡餅は、年神様の代理人とされる家長が家族に分け与え、この餅を「歳魂(としだま)」と呼んでいたことから、お年玉の由来は鏡餅だとされています。
そういうことなら、来年からお年玉にお金じゃなくて鏡餅あげよー なんていう発想は、時代じゃないから逆にひんしゅく買うかもしれません
お正月は、準備するものが多くて色々と端折って迎えていましたが、一つ一つの意味を理解して、来年はお正月を丁寧に迎えてみたいと思います